弊社へのお問合せの中で多く寄せられるのが、「Wi-Fi工事」と「LAN配線」や「ネットワーク用配管工事」です。
時には新築間もないお客様からお問合せを頂く事もあり、そのたびに「施工前に少し新築LAN配線についてお打ち合わせできていれば、快適なネット環境を整えられるのになぁー」ということがあります。
今回は新築でLAN配線を整える際のネット環境構築のポイントを6ステップに分けて解説していきたいと思います。
〇本記事の目次
■なぜ家を建てる時にLAN配線環境を計画する必要があるのか?
新築を建てる時にどうしても後回しになってしまう「新築のLAN配線」
しかし、おうちを建てた後に後悔してしまう方が多いのも事実です。
どうしてもキッチンやリビング、寝室、お風呂、すべて欠かせなくてこだわりの部分もあるのですが、せっかくこだわった、リビングやキッチンもネットワーク環境を考慮していないばかりに、後々配線がぐちゃぐちゃになってしまい、業者さんに一言と相談しておけばなーという事も多いとお聞きします。
建てた後で、「1階から2階にLANケーブルを繋ぎたい」と思ってももちろん建築費用とは別に料金もかかりますし、なるべくお金をかけないで「LANケーブルを1階から2階に引くためにDIYしよう」と思ってもなかなか難しかったりするのも事実です。
そうならないために、施工の前に工務店さんやハウスメーカーさんと事前の計画を立てることがとても重要になります。
■設計段階での後悔しないためのLAN配線計画!6つのステップ
新築のLAN配線やそれに伴う配線図、Wi-Fiルーターの置場所をおしゃれにまとめたり、一軒家ならではのおすすめポイント、逆にルーターの置き場所としてNGな場所、インテリアに凝ったWi-Fiルーターなどもございます。
利便性の他に、デザイン性、拡張性などがLAN配線計画のポイントになります。
ステップ1:スタートが肝心!光回線をどこに引込むか?
意外と見落としがちなのが、光回線をどこに引込むか?つまり、光回線終端装置をどこに置くのか?が重要なポイントになります。
なぜならすべてのネットワークはここから始まり、スタート地点が失敗してしまうと後々の構成が組みづらくなってしまうからです。
また、一番配線がごちゃごちゃになりがちなのがここのスペースでもあります。
写真のようにWi-Fiルーターの置き場所がとてもおしゃれなおうちはとても素敵ですね!
宅内LAN配線図にもしっかりと明記しておくことをおすすめします。
写真は、ある建築会社様の光回線終端装置を設置するために空きスペースを作ってそのほかのルーターやHUB、電源を確保するためにサイズを測りながら設置場所にも考慮した作りにしています。
こちらのお客様は光電話を使用しないので、スペースが少なくて大丈夫ですが、実際は光電話を使うのか?NTT以外のキャリアを使うのか?などによって設置される機器の数や大きさなども異なるので余裕を持ったスペース作りをする必要があります。
一般のご家庭であればテーブルやデスクの下のデッドスペースをご利用されるのが良いかと思います。
ステップ2:どこにLAN配線をするのか
光回線終端装置の位置が決まった後はどこにLAN配線をするのかを決めます。
結論、配線をするなら各部屋にすることをお勧めします。
また今からLAN配線をするのであればCAT6Aをお勧めします。
配線をする。つまり「LANケーブル用モジュラージャックを付けて配線をしてもらう」という事です。
LANケーブル用モジュラージャックにはCAT6A用のモジュラージャックもあるのでしっかりと業者さんとお打ち合わせをしましょう。
CAT5e用のLANケーブルモジュラージャックにCAT6AのLANケーブルを指しても全く意味がなくなってしまうので要注意です。
ステップ3:1階から2階への空配管は作っておくことに越したことは無い
2階建て以上の建物になりますが、建てるときは「ここではネット使わないからなー」と思っていても何年かすれば、あーやっぱあればよかったなーと思うことはあると思います。
私たちのお伺いする一軒家戸建てのお客様だと多く場合が1階から2階への空配管が無く、渋々ルーター設置場所からいったん外に穴を開けて配管工事をすることもありますが、事前にわかっていればできれば穴は開けたくないのが本心だと思います。
また出来ることなら、各部屋に配管を作ってもらったうえでLANケーブルを引いてもらうのが一番理想的です。
数十年住む一軒家の場合、住んでいるうちにネットワーク環境はどんどん進化して、数十年後にはネットワーク環境の見直しも視野に入れておくと、直接各部屋にLAN配線をするのと、配管があってLAN配線をするのとでは後々の拡張性、メンテナンス性に大きく影響します。
ステップ4:事前にWi-Fi設置場所が決まっているなら埋め込みタイプも検討の余地有り!
事前にWi-Fiの設置ポイントが決まっているなら、壁に埋め込み式のタイプもおすすめです。
ステップ5:ご家庭でもPoE給電HUBがおすすめ!
一般のご家庭の方は「PoE給電HUB」と聞いてもピンとこない方が多いと思います。
簡単に言うとLAN配線だけで、電源も取れるHUBのことです。
なぜPoE給電HUBも検討の余地があるかというと、
・配線の数が1/2になる。
・価格が以前に比べると安価になっている。
各階にLAN配線をしたとしても、通常のWi-Fi機器だとLANケーブル+電源ケーブルを必要とするため、「電源が近くに無いとWi-Fi機器を取り付けられない」という事に見舞われます。
しかし、PoE給電HUBとPoE対応Wi-Fi機器であればLANケーブルのみで機器の設置が出来るようになるため、かなりおしゃれでインテリア性にも優れた設置が可能になります。
ステップ6:ルーターの置き場所としてNGな場所は?
基本的に水回りや水槽、直射日光が当たらないところであれば、問題ありませんが、よく目に付くテーブルやデスクの上は避けた方が良いでしょう。
また、電子レンジの近くや、複数のWi-Fi機器を使用する場合はあまり近くに置かない方が良いですね。
倉庫や物置き、障害物がある部屋も避けるのが良く、Wi-Fi機器であれば床から1~2mあたりに設置設置するのがベストです。
■せっかくの新築。LAN配線で後悔しないために!
今回は最近ご相談の多い、「1階から2階へLAN配線を繋ぎたい」というご要望を受けて、「これ新築時にこの配管やLANがあればなー」と思うことが多かったので、我々Wi-Fi工事業者の視点から記事にさせて頂きました。
実際には、中々新築時にLAN配線を考慮する方は少ないのが実情ですので、もし、新築後にWi-Fi環境を見直したいというお客様がいらっしゃればお気軽にご相談下さい。
■Wi-Fiビルド代表の千葉よりご挨拶
今すぐLAN工事、Wi-Fi工事、防犯カメラ工事をしたい方へ
当社は埼玉県内に限り直接現地へ伺っての相談は「無料」で行っております。
工事内容の前に、どんな工事会社なのかを見ていただく事がお客様の安心をいただくために最も大切だと思っております。 また、工事料金(お見積り)にご納得いただけなかった場合はお断りいただいても一切の費用はいただきませんのでご安心ください。
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